雨瀬シオリ『ここは今から倫理です。』

面白い

まず、面白いです。1巻だけ読みましたが、これはかなり面白い方のマンガなんじゃないかと思います。

内容的に、『1年A組のモンスター』とか『謝男(シャーマン)』とかと同じジャンルになるかと思います。教師対生徒の対決もの。

なんですが、このふたつより面白いです。

『1年A組のモンスター』や『謝男(シャーマン)』と何が違うのか

頭が良い

まず、主人公の高柳先生が頭がいいと思うんですよね。

『1年A組のモンスター』の自見先生とか、『謝男(シャーマン)』の先生とかより頭がいいと思うんです。

単なる破天荒ではなく、賢い。

やっぱり、どうせ読むなら賢い人が出てくるマンガを読みたいじゃないですか。読み応えがあるから。

誠実

頭が良くて、誠実な人間の話を読みたい、という普通の気持ちがあります。そういう人間じゃないと感情移入できない。

高柳先生からは本当の誠実さを感じるんですよ。マンガの中のキャラとはいえ。で、それは作者の雨瀬シオリさんが持ち合わせてるものだと思うんですね。そういう人のマンガを読みたい。

薄っぺらくない

パターンで描いてるんじゃなく、登場人物を出してきて、その人間の育った環境を考えて、その環境の中でどういった人格が形成されたのか、ということをさかのぼって考えてる感じがするんですね。

「単に嫌なやつ」「ダメなやつ」とかではなく。

要は薄っぺらくない。

薄っぺらくない問題に対して、誠実な先生が向き合って、完全な解決には至らないまでも前進はする。そういう真面目な話はやっぱり面白いんだと思います。

すごく真面目な感想ですが、あんまり茶化したくないというか。

読んでいていて普通に泣きますからね。何度も。