板垣恵介『謝男(シャーマン)』

とりあえず1巻だけ買って読んでます。

もう一話目からバカ全開なんですが、面白いです。

土下座する教師の話なんですが、謝罪して、祈るんですよ。そうすると東京中のカラスが集まってきて、全校生徒が倒れるんです。何言ってるか全然分かんじゃないじゃないすか。めちゃくちゃなんですよ、内容。

教壇の上でブリッジして勃起するんですよ。そういう先生。そういう先生の話を読んでいる。

ちょっと前に『1年A組のモンスター』と『ここは今から倫理です。』を読んだんですけど、話の作りは同じなんですよ。「教師対生徒」っていう、すごくスタンダードな内容なんですよ。

生徒の抱える問題は、基本「冴えない」っていう些細な問題で、些細な問題だけに「それを土下座で解決する」っていうことにギャップが生まれる…のか? 生まれないんじゃない?

基本は「こんな些細なことを見ていてくれたッ…! 相手にしてくれたッ…! 先生ッ…!」っていうパターンで解決するんですけど、それ別に土下座じゃなくてもよくないか。

「なんでも土下座で解決する」っていうアイデアは良いとしても、戦う相手が冴えない高校生じゃ盛り上がりに欠けるんじゃないすかね。範馬勇次郎みたいなやつに土下座で勝ってなんぼじゃないか?

そういう意味では『1年A組のモンスター』と同じ過ちを犯している。敵が弱いと面白くない、という過ちを。板垣先生ほどの人が。

というわけで、ハッタリハッタリがすごいので、面白いは面白いんですが、薄っぺらいっちゃ薄っぺらいです。板垣先生は本気で、この、「土下座」というテーマに向き合う気があるんだろうか…。たぶんない気がする。

まあでも面白いは面白いのよな。板垣先生作品だから。面白いんだけど、なんか、うまく丸め込まれた感じの読後感。

とりあえず先に『刃牙』の続き読みます。『謝男』はまあ、後回しで。