柳本光晴『きっと可愛い女の子だから』の感想

『響』のマンガ家さんです。『響』のマンガ家さんなので面白いだろうと思って読んだら、めちゃくちゃ良かったです。面白いっていうか、良い。良い意味で胸が締め付けられるやつです。この人はあれですよね、ほんと登場人物の心理描写が良いですよね。「深い」とかではないんですけど、基本をバッチリ押さえてますよね。万人がたまらん気持ちになるやつを。

パターン化されたものではあると思うんですけど、「地味でメガネのかわいい子がイケメン彼氏のクラスでの人気に嫉妬する。でも言えない。でも態度には出ちゃう」みたいな、そんなん誰でも好きでしょ。と思うんですが、そうでもないんですかね? 自分は好きですが。

短編集で、全話恋愛絡みのものなんですけど、全部良いです。どの話もそれぞれ違った形でせつない、「くぅ〜」という気持ちになります。

一個気になったのが、この短編集の絵、『響』に比べてシュッとしてるんですよね。『響』に比べて古くない。でも『響』の方がこの短編集より後に描かれてるんですよ。ということはアレか? スペリオールの読者層に合わせてあえて絵を古い感じにしてるか? という推察が成り立つわけです。そしてそれがまんまとハマってると。だとしたら『響』の編集者すげーな、ということになります。

で、ちょっと気になって『響』の評価ってどんなじゃろいと思って Amazon のレビュー見てみたら、星1個が思いのほか多くて、全体としては低評価の部類で、マジか、と思いました。そうなんや。あれ、ダメなんだ、みんな。破天荒で痛快ならいいってもんじゃないんだ。リアリティを求めるか〜。『あずみ』の小説家版みたいな感じで読んではくれないか〜。そうか〜。人それぞれですね。

なんにしても、読む前に Amazon のレビューとか見るもんじゃねえなと思いました。先入観入っちゃうので。読んだあとでみんなの感想見るべきだわ。

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