安田剛助『じけんじゃけん』の感想

これは面白いです。良い。

高校のミステリー研究会を舞台に、短いページでミステリーあるあるを繰り広げるみたいな内容で、分かりやすく言えば『上野さんは不器用』のミステリー版、あるいは『それでも町は廻っている』の短い版だと思ってください。だから面白いです。

舞台が広島なのか? 広島の人間じゃないので正しい広島弁がどんなんなのか知らないんですが、たぶん広島な感じです。方言で繰り広げられます。高嶺の花のクール系美人が広島弁でしゃべってるのが素敵です。

あと主人公を挟んでのさわやか三角関係、ハーレムものになっていて、そのあたりもぬかりないです。ハーレム状態になる理由もちゃんとしていて「主人公の男がサッカーが得意でイケメンだから」というものになります。理にかなってる。ラノベとかによくある無意味に主人公が女にもモテるやつとは違います。ミステリーをテーマにする以上、このへんの納得感も大事です。

全巻買お。

内容に特に不満はないんですが、ちょいちょいエロ、具体的にはパンツを出してきて読者のご機嫌を伺いにくるんですが、そういうの求めてないのになーと思うんです。でもきっと経験則があるんでしょうね。「エロ要素をちりばめとくと目に止まりやすくて、ぱらぱらめくったときでもちゃんと読んでもらえるきっかけになるから」みたいな。たぶん。「エロいシーンがあって得したぜ〜」っていう読者は現実はいないと思うんですが、いるんですかね? 中学生とかは「得したぜ〜」って思うんですかね? だとしたらすごいな中学生。