押井守監督『イノセンス』の感想

『攻殻機動隊』を見た直後に見てます。『攻殻機動隊』が面白くなかったのでだいぶハードルは下がってます。

『攻殻機動隊』に比べて映像がきめ細かくなってる。そして CG 化がだいぶ進んでる。ただ、CG は今見ると古い。いかにも CG って感じがする。ゲームの映像みたい。テカテカ感が良くないんだと思う。安っぽい。

序盤から退屈感が漂ってる。暗く重い。何が問題で、何を謎と考えればいいのかが分からない。ハッカーがいろいろ操ってて、人間と機械の間が曖昧で、思わせぶりなセリフのやりとりがあって、戦闘シーンがかっこいんでしょ。知ってる。

とにかく暗い。派手なアクションシーンを見たいんや。そうでなければ、ちゃんと感情移入できる人間のドラマが見たい。

そう、ヤクザとの銃撃戦。これですよ。これがないと。めちゃくちゃ強いやつを、頭を使って倒す。結局そういうのが面白いんです。こればっかりはどうしようもない。

あとは草薙素子が出てくるのを待つだけ。それ以外に興味はない。この世界の設定や物語の展開、セリフに興味はないんや。バトーには「動揺する」「迷う」っていうことがなくて、そういう人を見ててもつまんないんだということが分かった。考えたり思い出したりはするけど、そういうのは面白くない。

そしてインテリっぽい引用が多い。デカルトとかミルトンとか、知らんし。教養を試されとるな。ほんとに読んでる? デカルト、ミルトンの著書。この映画を見てる人の何%がデカルトやミルトンを読んでるの? 孔子も出てきた。

同じようなテーマでも、カート・ヴォネガットの『チャンピオンたちの朝食』なんかは面白かったんだけどな。やっぱりユーモアですよ、大事なのは。笑い。明るく、楽しくないと。

ダメだ。眠くなるほどに退屈。戦闘シーン以外に見るとこなし。

『Ghost in the Shell / 攻殻機動隊』の方は、少なくとももう少し絵が明るかったし、未来の世界も描かれてた。明るい昼の時間帯で。ずっと夜なんだもんな、『イノセンス』の方は。

自分には合わない。ついていけない。

押井守をエンターテイメントにしたのが小島秀夫監督なんだと思う。ケレン味っていうんですか? ハッタリ感、小島監督にあって押井監督にないのはそれ。でかいバケモン出てこないと。「うわ〜!」って思わせてくれないと。

エンドロールに出てきた「ケンタッキーフライドチキン」の字面でケンタッキーフライドチキン食べたくなった。それがこの映画の一番そそられたところ。ディスりでも冗談でもなく、本当に。

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