水あさと『阿波連さんははかれない』の感想

面白いです。

がっつりとギャグマンガではなく、コメディマンガの部類に入ると思うんですが、ギャグマンガとして気負ってない分、寒くないし、笑いに関しても下手なギャグマンガより面白いし、良いポジションに身を置いてるなと思います。

焦らずじっくりと新キャラを追加してきたり、たまに泣ける話を差し込んだり、かなりの手練、という感じがします。

恋愛ものに振りすぎず、笑いに振りすぎず、良い話に持っていくでもなく、絶妙なバランス間で話を進め、二人の関係を進展させることなく、永遠の学園生活を続けるあたり、やりよるなという感じです。

なにより雰囲気が良く、その世界に浸っていたいと思わせる力があります。良い。

特に不満点はないのですが、これ、ずっとこの調子でいけるのかという心配はあります。さすがに同じことの繰り返しになるんじゃないかという。4巻くらいで、もう既にそうなってるんですが、4巻くらいでそうなってるのを、さらに10巻、20巻と続けていけるのかという。無理に続ける必要もないんですが。

でもきっと、このマンガが終わるとき、喪失感が訪れるだろうなという気はしています。前に『それでも町は廻っている』を読んでいて、最終巻が近づいてきたとき、「ああ、この心地よい世界はもうすぐ終わってしまうのか…」と悲しくなったものですが、それと同じ気持ちになるということが今から分かっています。

良いマンガです。