こだま・ゴトウユキコ『夫のちんぽが入らない』の感想

まだ1巻しか読んでないので感想書くの早い気もするんですが、1巻しか読んでないからこそ書けるライブ感も大切にしていきたいのでとりあえず現時点での感想を書いておきたいと思います。

たぶん、続きを読むと思うので全部読んだら全部読んだときの感想を書きたい。

暗い絵柄を選んできてる

絵が押見修造っぽい感じで、かなりこのイメージに作品の印象が左右されとるなという気がします。

原作読んでないんですけど、これがもっとさっぱりした、コミカルな感じの絵だったら印象相当変わってると思うんですよね。このバージョンは暗い。

主人公の女性の悩みが鬱々と描かれているように見えるので、読んでいて面白いという感じにはならない。

たとえば『生理ちゃん』とかも絵があの絵だからさっぱりした内容に見えるわけですが、もっと暗い絵だったら読んでいて鬱々となるだろうし、コンビニで売ってるレディコミっぽい古い絵柄だったら、たぶん男は読まないだろうなと。

個人的にはこのマンガは『生理ちゃん』系のさっぱりした絵柄の方が読みやすいと思ったんですが、でもあとがき読むと原作のこだまさんがゴトウユキコさんを推したということなので、まあ鬱々とした内容として受け取って欲しいということなんでしょうね。

釈然としない部分がある

面白いというか、興味深いかどうかでいったら興味深い内容ではあるんですよ。つまんなかったり、どうでもいいという内容ではない。

だってちんこが入らないんですよ? 大変なことじゃないですか。

でも、いくつか釈然としない点があって、で、それがわりと重要な部分なので、もやもやしながら読んでました。

「ちんこが入らない」がどのパターンなのか分からない

まず一番分からないのが「ちんこが入らない」というのが、

  • 「なんか文学的な象徴として入らない」なのか
  • 「ちんこがでかすぎて痛くて入れたくない」なのか
  • 「純粋に物理的に入らない」なのか、

そのへんがよく分からんなと。そこがよく分かんないと「結局のところ、作者は読者に何を伝えたいのか」が分からんなーと。

メタファー説

たとえばこれが、

「(どういった理由かは分からないけれど)とにかく彼女にはちんぽを入れるための穴がなかった」

みたいな話だったら、村上春樹的な世界観になってきて、

「(なぜそう思うのかは彼女にも分からなかったが)おそらく彼女は妊娠する、ということを受け入れていなかったのだと思う。少なくともその時点では。」

とかいう感じで、もうメタファーの世界に突入じゃないですか。

デリカシー説

これがメタファーじゃなくて、普通に、

「ちんこがでかくて痛くて入らない。無理やり入れられないこともないけど、彼は普通にデリカシーのある人間なのでそんなことはしない」

っていうことなら分かるんですよ。

普通のエピソードとして理解できるし、それを何らかの方法で乗り越えていくか、または乗り越える必要はないという方向に落ち着くんだろうな、と。

それなら話としてついていけるんです。

物理説

「ちんこがでかすぎて物理的に入らない」となると、医学的に「なんで?」ってなるわけですよ。

ふたりともそれを望んでるのに物理的な問題で叶わないとしたら、医学的に解決するしかないじゃないですか。心の問題とか精神科の問題ではなく、泌尿器科系の話になるわけですよ。

まあたぶん「心の問題じゃなくて泌尿器科系の問題」っていうテーマではないと思うんですが、絶対にないとは言い切れないし。

どんな態度で読み進めればいいのか分からない

そんなわけで、とりえあえず1巻の時点ではどういう気持ちでこのマンガを読めばいいのかよく分かんなかったです。

それも含めての狙いであればいいんですけど、「それも含めての狙いなのか?」というところを気にしちゃうと、登場人物に感情移入できないし。

彼氏の魅力が分からない

あと、彼氏の魅力が分からない。

主人公の女性がこの男のどこに惚れたのかが分からない。

簡単に言うと「田舎の女子が初めて男と付き合ったことに舞い上がってしまって、他の選択肢が見えずにこの男を選んでるだけなんじゃないの?」と思ってしまう。

悪い男ではないと思うけど、「ちょっと結婚相手判断するの早すぎない?」と思ってしまって、そういう世間知らずの女の子にはちょっと感情入できないなーと。

田舎から出てきた女子とか、男慣れしてない女子とかの行動としてはリアルではあると思うんですけど。

でも続きは気になる

そんなわけで、続きは気になるんですが、「面白い!」と思っての「気になる」じゃなくて、「どういうこと?」という意味での「気になる」なんです。

あんまり良い気になり方ではない気がする。

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