永瀬さらさ・紫真依・柚アンコ『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』の感想

絵がいい

絵がいいっすわ。この、口が「うにっ」てなってる感じの絵が好き。

小説をマンガやアニメにするときの文章の扱いについて

原作が小説なので文章による説明が多い。これってもうどうしようもないんですかね?

マンガにする時点で削れる気がするんだけど、原作者と原作のファンに気遣ってんのかな。

話逸れますが、みなさんご存知『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズあるじゃないですか。

あれ、原作の小説の方だと主人公のキョンの独白があっても別に気にならないというか、一人称小説って当然そういう書き方するから違和感ないんですが、アニメになった瞬間にキョンのひとり語りが寒いんですよ。ナレーションでの語りが。

「地球をアイスピックでつついたとしたら、ちょうど良い感じちカチ割れるんじゃないかというくらいに冷え切った朝だった。いっそのこと、むしろ率先してカチ割りたいほどだ。」

みたいなやつ。

これ、小説で頭の中で読んでるからそんなに寒くないんですけど、まあ、若干寒いんですけど、でも、そこまでじゃないんですよ。

それがアニメになって耳で聞いた瞬間に「そんなセリフ、本当に声に出してナレーションで言っちゃうんだ」っていう感覚があるんですね。もう、普通に寒いなと。

『涼宮ハルヒの消失』は名作だと思いますが、それと「ナレーションでのひとり語りが寒い」っていうのは別の話なんです。

あれ、なんとかなんないですかね。どんな小説の文章でも、声にして耳にした瞬間に寒くなると思う。

話を戻しますが、そんな感じで、この『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』も冒頭から独白が多くて、読むの面倒くさいなーとはなってます。

みんな古い言い回し好きだな

特にこの原作の小説をディスりたいわけじゃないんですけど、この手の小説というか、小説全般、古い言い回し好きすぎないか?

たとえば「得心がいかぬ顔だなアイリーン」とか、そういう「得心」みたいな単語。普段から小説読む人にとっては普通の単語なんですかね?

「所業」とか。

違和感がある。そういう言い回しや単語が気になっちゃって話に集中できない感じ。

まあ、好きで書いていて、好きで読んでるんだろうから外野がとやかく言うことじゃないですけど。

主人公の人格設定がよく分からない

で、この話ですが、「遊んでいたゲームの世界に入り込んでしまった」系の話なので、異世界ものということになりますわ。

もともとは男で、ゲームの世界ではタイトルにある通りで悪役令嬢に転生したと。

ただ、この令嬢の女の子の心が、ゲームで遊んでいたプレイヤーの男のままなのか、既に令嬢になってしまったのか、そのへんがよく分かんないんですよね。

「絶対にバッドエンド…回避してみせるわ…!」って令嬢の状態で言う場面があるんですけど、これってプレイヤーとして言ってるんであれば、別に「絶対に」と意気込むこともないし、既に令嬢になってるんであれば「バッドエンド」という概念自体ないはずだし、どっち? ってなります。

なんか、主人公の女の子の行動原理がよく分からんのよな。

最初は「とにかくバッドエンドを回避する!」だけでいってほしいんだけど、なんかいくつか目的があるっぽいんだわ。

でも、その目的がなんなのかよく分からない。じっくり読めば分かるのかもしれないけど、最初のうちはそんなじっくりは読まないし。

読み進めていっても、やっぱりこの女の子の人格がよく分かんない。「バッドエンドを回避したい」と思ってるのは現実世界の男の子の人格だと思うんだけど、一方で女の子として男(魔王)に対して普通に照れたりするし。

「最初は現実世界の記憶が残ってたんだけど、徐々に異世界の方に人格を持ってかれてる」みたいな設定なのかな。よく分からん。

よく分からんなーと思って読み進めてると、定期的にこの世界の設定や人物紹介が小説レベルの文章量で入ってきて、読むのめんどくせ〜ってなる。

二周目なのに記憶なくなってる

どうも「前世のゲームの記憶がうっすらある」みたいな設定らしいんだけど、そこは「うっすらある」じゃなくて「はっきりある」じゃないと、面白くないと思うんだわ。

たとえばタイムリープもので「前に行った行動の一部だけをなんとなく覚えてる」とかじゃ面白くないわけじゃないですか。前に失敗したのを見てるから、「今度はどうやって回避するのか」ってとこに興味が向くわけで。

このマンガも、基本はタイムリープものと仕組みは同じだと思うんだけど、その仕組を自ら放棄していってる感があるのよな。

魔王必要かな

なんか、魔王一家と普通に仲良くしてるんだけど、魔王との距離感もよく分かんないし、魔王、別に悪いやつじゃないし。かといって間抜けな感じでもないし。ツンデレってわけでもないし。

魔王の存在意義がよく分からん。

居住地区説明つらい

物語に入り込めないうちに、またややこしい設定「皇都アルカートの居住地区説明」が入ってきた。

この、ファンタジーにおける「この都市は複数の区画に分かれ、第一階層は貴族の…」みたいなの、もう疲れた。ゲームとかで散々見てきて、毎回毎回覚えるのつらい。

設定覚えないといけなくてつらい

「設定」と「お話」で分けたときに、とにかく設定の説明が多いんだわ。読みたいのはお話の方なんだけど、設定を頭に入れるのに時間を費やさないといけない。

疲れる。

でも Amazon のレビュー見てみたら、かなりの高評価なんですね。みんなついていけるんだな。この複雑な設定に。みんな、頭いいな。

絵がいい

まあでも、唯一、女の子の絵はいいです。主人公の女の子のデザインとか、表情とかはすごくいい。それくらいかなー。

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