ムラタコウジ『高嶺のハナさん』

(良い意味で)めちゃくちゃベタ

「会社では仕事ができるかっこいい女として通ってるけど、中身は全然そうじゃない系マンガ」です。よくあるジャンルです。他の例がぱっと浮かびませんが。

まあ、ギャグマンガなんだと思うんですよ。基本は。「想いとは裏腹なことをしてしまうかわいい高嶺さん」というギャグなんですよ。不器用系コメディ。

でも、高嶺さんがなんでそういうキャラになったのか、っていうところの説明がないので、なんかモヤモヤした気持ちを持ちながら読み進めてる状況です。

あと「料理が異常にヘタな女子がヒロイン系マンガ」でもあります。他の作品としては例えば『らんま1/2』『ラブロマ』『天元突破グレンラガン』などが挙げられます。一瞬でこれだけの例が浮かんだので、ほんとによくあるやつです。

この「料理下手」設定、誰が最初に始めたのか。最初に考えた人すごいよな。

また、このマンガ、「性格のねじ曲がった猫かぶり女が出てくる系マンガ」でもあります。そういうキャラが出てくるんですよ。若い女の子で。その子が高嶺さんに逆恨みして潰しにかかるっていう設定。

これらの設定から分かるように、「ものすごくベタな設定で読者のご機嫌を伺う」というマンガなんですね、これ。

そのサービス精神は普通に素晴らしいと思うんですが、なんていうか、さすがにベタすぎて、独自の要素がなさ過ぎるまま話が進んでいくので、心地よいと言えば心地よいし、何もないと言えば何もないです。

「普段仕事とか学校で疲れてるんだから、小難しいマンガとかやめようよ」というメッセージを受け取った

「難しいことを考えず、頭を使わずに楽しめる」の極地、という感じがします。

「我が社の命運がかかっている」とかいうセリフが出てくるんですよ。このテンプレっぷり。

あとなんか、仕事に関するデータをすべて USB メモリで管理してるところがなんかウケる。これ、ギャグなのか、単にそういう時代だったのかよく分からんな。

面白いか面白くないかで言うと、正直面白い。正直面白いんだけど、これを「面白いマンガ」として扱ってしまうと、なんかすごく底の浅い人間になった気がする。そんなマンガです。

たぶん、こういうのを「娯楽作品」とか「エンターテイメント」と呼ぶんだと思います。良い意味でぬるま湯的作品。

積極的に続刊を買おうとは思わけないけど、暇つぶし作品としてめちゃくちゃ万能な気がします。

公共施設向け。

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